『ハウルの動く城』を見ましたYO!!

(今回の日記には『ハウルの動く城』のネタバレを含みます)


◆遂に公開『ハウルの動く城


と、いうわけで見てまいりました『ハウルの動く城
今までのジブリ作品とはうって変わって、前情報がほとんど出なかった『ハウル
いやがおうにも期待は高まります。
ちなみに『ハウル』の期待点は ★★★★(4つ) って所でした。
して、見てみた感想はといえば…!!


ハウルの動く城』 評価点:★★★


でした。
はっきり言ってしまえば少々期待はずれだった。って所でしょうか。
もちろん楽しめた部分も沢山あって、十分他人に勧められる内容ではあったのですが。
どの辺りが不満だったかを、箇条書きにしてみました。


・キャラクターの薄さ:
主人公のソフィー(ハウルが主人公ではありません)と荒野の魔女以外、メインになるキャラクターの個性がかなり薄かったです。
ハウルもそうですし、特に魅力的な悪役が居なかったのが大きいでしょうか。


・背景情報の分かりにくさ・説明不足:
ソフィーのおかれている環境や人間関係は説明不足だったように思われます。特に母親との関係は、ほとんど説明されていませんでした。
あとは、国が戦争状態であるらしい、と言うのもイマイチ伝わってこない部分が多かったです。
その為に、登場人物の行動原理もはっきりしない物がありました。


ハウルは何故“逃げ”そして“戦う”のか?:
キャラクターが薄かった事にも起因するのですが、ハウルが何故“逃げ”・“戦う”のかが不明瞭でした。
荒野の魔女から逃げる理由はなんなく分かるのですが、臆病な青年という印象を映像からは受けませんでしたし。途中からハウルがソフィーや弟子達のことを、「家族」と呼ぶのですが唐突で少し拍子抜けしてしまいました。
ハウルとソフィーの交流の部分がかなり希薄すぎたように思えます。
“戦う”部分に関しても、分からない部分が多すぎました。魔法使いだから=ミステリアス は勿論文法的には成り立ちますが、説明不足の言い訳としては少々苦しいものでしょう。
ハウルというキャラクターに感情移入させる部分においては、残念ながら失敗していたとしか思えません。
(主人公はあくまでもソフィーだからそれでいい。と言う事には、決してならないかと思います)


とまあ、大きくいえば上の三つでしょうか。
ちなみに見る前に一番の心配であった、木村拓也の演技に関してはなかなかにハウルの絵柄に合っていて、違和感無く見ることができました。

本年度は邦画劇場アニメが話題作揃いで、最後の作品である『ハウルの動く城』はかなり期待していて、一番の出来かとも思っていたのですが、残念ながらそうはなりませんでした。
本日見てきた感想から、本年度の邦画劇場アニメを順番に並べると。(あくまでも個人的な感想で、僕が楽しめたかどうかだけです)


1位:『マインドゲーム』
2位:『アップルシード
3位:『イノセンス
4位:『ハウルの動く城
5位:『スチームボーイ


と、なりました。
アップルシード』に関していえば、殆ど期待してなかっただけに、その分素直に楽しめた部分が大きかったです。まだ見てない人は、そろそろレンタルが始まるので見てみては如何でしょうか。


◆次の邦画劇場アニメ
新海誠の新作『雲の向こう、約束の場所』を見る予定です。