DiVAに行って来ました。

DiVA(ディーバ)といっても、映画『ゴッドディーバ』とは関係有りません。
Digital,Interactive and Visual Art
つまりは、デジタル技術(主にコンピューター)を使った、実際に体験(体感)できる芸術展、ということです。←ちょっと長い


少し前にパンフレットをちょりっと入手していたので、東京工業大学大岡山キャンパスまで行って参りました。
駅から歩いて0分の所にある東京工業大学、ううむなんとも便利。


さっそく正門近くの会場・100周年記念館へ。
時間も遅く、メインはプレゼンがあった昨日だったのか、会場は空いており快適に見る事が出来ました。

それでは、幾つか気に入った作品を簡単に紹介をば。


作品名:「ノトリガエシ+妖怪ヤミワラシ」
……え?会場入ってすぐに置いてあったのがこの作品。
見た目は茶色いオクトパス(デカイ)と入った感じでしょうか。
説明を読むと、ノトリガエシとは蓑の妖怪、ヤミワラシとは背中にしがみ付き目隠しをする妖怪のようです。


で・じ・た・る?


ああいやいや、説明文には続きがありました。『「ノトリガエシ+妖怪ヤミワラシ」を被ると目隠しをされ、視覚を確保するには歩く、走るなど運動をしつづけなければならない』と。
被ってみて納得。重量感、視界、そして響く謎の声。どうやらコンピューターのようなものが、着ぐるみ部分に組み込んであるようです。


作品名:「through the lokking glass」
続いて、今回の対象受賞作。パット見はディスプレイで遊ぶエアホッケー
確かアメリカのSIGGRAPHで同じようなのを見たような…。と思ったら、エアホッケーはどうやらメインではない模様。
説明分によると、『鏡の中に別の世界を作り出す』とのこと。
つまりは対照に映らない鏡なのだそうで、方向依存性テーブルと言う特殊なディスプレイ(特急出願中)を使っているとのこと。
なるほど、エアホッケーエアホッケーでも、鏡に映った自分自身と戦うのはある種ファンタジーっぽいですね。


作品名:「Alice Fantasia」
ファンタジーという事で、今回個人的に一番気に入った作品をば。
MR技術(Mixed Riality)を用いたSF(少し不思議)絵本。ゴーグルをかけて絵本を読むと、不思議の国のアリスやウサギが飛び出して見えるというもの。
飛び出る絵本と言うアイデア自体はそこまで珍しくないのですが、細かいギミックが秀逸でした。
絵本に鍵穴がついておりそこに鍵を差し込むと隠されていた物語が始まる点や、タロットカードを絵本に置くと登場キャラクターが増えたりとか。
実験的なものというだけでなく、実際に遊ぶ事を良く考えてるなあ、と。


展示数は少なかったのですが、どの作品にも共通して言えるのが非常に手間がかかっているという事でした。
さすがは東工大ロボコンの本場です(謎
技術だけでなくて、アートやエンタテイメントに凝った部分は色々と参考になったなあと思った一日でした。まる